一応の終わり

  • 題名未定(第32回)

「――とまぁ、これに書かれているのが事実なのかは公式文書には残されていないので分からない。ゴートラント氏に依頼した際も特に渋る事無く、それどころかとても喜んで引き受けてくれたそうだ。だとすると、この手紙での依頼話は公式に残された以前に、誰かが交渉した事になる。……おそらく、ここに出て来る粗野な男。こいつがまさに鍵を握っている」
部長は左手をテーブルにつきながら淡々と語り、残りの面々は静かにその言葉を聞き、続きを待つ。部長は一息いれ、
「しかしながら既に約100年前の話だ。1人の男を捜すのは難しい。――だが、この文書を読む限り、学域というものは“扉”であり、その中には確実に“鍵”が存在する。俺達学域研究会が探すべきは“鍵”だ! この学域が抱え込む、世界でも数例の謎を解き明かす!」
部長は一呼吸。シンと静まり返る部室に、部長の言葉を遮るものは無い。そして彼は告げる。
「さぁ! 部活動を始めようじゃないかっ!!」



どうもこんばんは、時塔です。
約1ヶ月に渡り毎日連載(1日ハルヒネタで誤魔化しましたが)して来た「題名未定」ですが、一応今回で一区切りです。長々とプロローグだったんですよ〜、実はw
で、「題名未定」は8月まで休載します。テストまで後1ヶ月弱だったりするもんで、さすがに読参と同時はきついので・・・。
まぁ再開までに今までのをまとめて修正してHPに載せるので、再開した時はそれを読んで思い出して、また読んでくださると嬉しいです。
それでは今日はこの辺で〜。(それにしても読んでくれてた人何人ぐらいいたんだろう・・・?)