色々他にも書きたいのに・・・

宿題が本当にやばい状況だったりします。
でも連載は止められない! 何か自分の頭がダメって言ってるから!
まぁ当分文章が短めなのは勘弁してください・・・。


  • 題名未定(第7回)

花蓮は、本棚から『学域研究会年誌』という本を取りだし、義和の前にとあるページを開けた。
そこには、その年に何人の部員が入ったのかを名前と写真付きで載っていた。開けられたページは、ここ数年のようだ。
「――このクラブに新入部員がほとんど入らなくなったのは、結構前からなの。でもそれが顕著になったのは3年前。ほら、見て」
花蓮が開けたページの片方を指差す。ページは、2003年新入部員と書かれていたが、本来なら誰かの名前があるはずが、一切無かった。
「これには理由があるの。……まぁ大した理由じゃないんだけどね……」
本棚から新たに、新風学園とアトリシア女学院のパンフレットを取り出し、これまた開けてから義和の前に置いた。
「3年前は、丁度新世学園の学園長とアトリシア女学院の院長が、そこに写っている今の人に変わった時。その前まで2人はそれぞれの副長に就いてたんだけど、その時から仲が悪かったのね。で、交代後の会談で大喧嘩になってしまって、両校の交流を一切中止したの」
花蓮はまた新たに、3年前の日付の『新風学園新聞』を出して来た。一面には、『新風、アトリシア 交流断絶ッ!』のでかでかとした字が躍っていた。
「一応うちのクラブだけは、活動内容が内容だけに、理事長の特別な計らいで行き来できるままなんだけど、でもその分両方から目の仇にされちゃって……。学域研究会には入らないようにって、入学式の時にわざわざ言ってるのよ……」
語れば語るほど、花蓮は肩を落として暗くなっていってしまっていた。その様子に、義和はただただ答えようもなく、思案するのみだった。
(……そう言えば、確かに学園長が祝辞でそんな事言ってたな。ついでにアトリシアのババアは人間ではなく妖怪だ! とか言ってたな……)
義和は目に手を当てて、大きな溜め息1つ。
(学域内で雰囲気が悪いと思ったのはこのせいか……。しっかし、本当にロクでもねぇトップ野郎だな。そりゃ、この学校がクソな訳だ……)
と、義和はある事を思い出した。
(つか、トップのトップは伯父さんか〜……)
義和もまた、うなだれるしかなかった……。