W杯始まろうが見なきゃ意味は無し

  • 題名未定(第17回)

呆けている向井を無視して、義和は花蓮の所にやって来た。花蓮は開口一番、
「ねぇ鐘平君。今のお友達でしょう? 放っといてよかったの?」
と、説教じみた口調で話を始めた。それに少し嘆息しつつも、義和は出来る限り丁寧に言葉を返す。
「えぇ、構いませんよ。あいつも訳の分からん脅しにビビッてるだけの奴ですし」
「う〜ん、あんまりお友達の事悪く言っちゃダメだよ? 友達は大事にしなきゃ」
「はぁ……」
正直友達なんかどうでもいい、と内心思いつつも、とりあえず話を合わせた方がいいと考え、義和は適当に相槌を打った。
それを素直な態度と前向きに捉えたのか、花蓮は笑顔でうんうんと頷く。
「さて、もう校内に入る許可はもらってるし、ちゃっちゃと行きますか。まずは新風の生徒会に書類に出しに行くわよ〜。では、レッツラゴ〜!」
花蓮は腕を振り上げて、先導するように校内へと入って行く。その姿をさっき以上に奇異の視線で見られるが、花蓮は全く気にする様子が無い。
「あ、時計塔だ! やっぱりでっかいよね〜」
などと呑気な事を言っている。
(全く、図太いと言うか何と言うか……。まぁこんなんじゃないと学域研究会なんか入らないよな)
花蓮の様子を見ながら、義和はそんな考えをもっていた。
本来ならありえないはずの女子、しかもアトリシアの女子の姿に、あちらこちらで話題に昇る。それは拡大連鎖し、2人が生徒会室に辿り着くまでに、花蓮を見物する野次馬が引っ切り無しに現れていた。



今日はHPのFate読参も更新したんで疲れました・・・。さすがに2つも更新するのはきついですね・・・。でもまだ頑張りますよ〜。
そういや今日からW杯ですね。でも時差の関係で試合が夜中にかけて・・・。明日講義があるんで、今日はもう断念です・・・。あー、多分W杯全体であまり試合見てる暇ないんだろうな〜・・・。
では、また明日〜。