梅雨のくせによく晴れてるな・・・

  • 題名未定(第19回)

「……結構すぐに終わるんですね」
生徒会室を出た義和と花蓮は、校門を目指しまた校内を歩いている中、急に義和は話を切り出した。
義和の言葉にきょとんとした顔になった花蓮は、義和の言葉の意図を理解し、苦笑しつつ言葉を返す。
「書類提出の事? そんなに意外?」
「――えぇ。失礼ながら、生徒会と言うと学園長の言いなりなんじゃないかと思ってました」
「そんな事無いのよ? 確かに今の学園長が就任した時の2代前の人は酷かったらしいけどね。でも先代の会長さんが“生徒独自による学園との交渉役”って事を打ち出して圧倒的多数で当選してからは教師も関われない独立団体になったのよ。その流れを継いだ今の綾瀬さんも頑張ってる。でもやっぱり私達の風当たりは良くないままね……」
花蓮はその瞳を僅かに曇らすと、そのまま無言で歩き続ける。
言葉が続かないまま歩き続け、校門を出た。花蓮は警備員に入校証を返すと、またすたすたと歩いていく。義和は黙ってついて行くしかなかった。
だが、花蓮がいきなり口を開いた。
「……でもね、私達は頑張らないといけないの。新風の生徒会もそうだけど、アトリシアの生徒会にも応援してくれている人がいる。応援してくれる人がいるからには、私達は諦めちゃいけないのよ」
力強く花蓮はそう語る。まるで自分に言い聞かせるように。
そうこうしていると、アトリシア女学院の校門にまで辿り着いた。義和は花蓮に促され警備員から入校証を受け取り、それを胸ポケットに取り付けた。
門を越えようとする時、花蓮は義和に振り向いて問う。
「ねぇ、鐘平君。君は本気で取り組む気がある?」
笑みも無い真剣な表情の花蓮を見て、義和は今一度頭の中で考えを整理する。
「本気で取り組む価値はありますか、このクラブに?」
「……あるよ。だから私は諦めずに続けてる。見つからないかも知れないけど、必死に探してる」
「なら、俺は本気で取り組みましょう。見つからない答えを探すのに、俺は必要ですか?」
「……当然っ! 絶対見つけようねっ!」
一気に笑みを爆発させた花蓮くるりと1回転して校内に入ると、ピタッと止まって義和に向き直り、
「ようこそ、アトリシア女学院へ。中に入ったら大変だよ〜。女子高に男子が入って来るなんて何年振りか分からないだもんっ。注目の的だねっ」



宿題せずに〜、ホォームペ〜ジの更新を〜、へーこらへーこらやるもんさ〜♪
っと、こんにちは、時塔です。
まぁ↑の通りです(どんな通りだ)。やはり大事な休日にやれる事はやっときたいんで。
でもさすがにやばいですね・・・。宿題します・・・。